Googleの携帯電話向けプラットフォーム「Android」早ければ2008年の後半、米Googleは11月5日、
携帯電話を含む携帯デバイス向けオープンプラットフォーム「Android」を発表。Googleは、携帯電話市場に参入するのは明白だったが、これで携帯電話市場に本格的に参入することが明らかになったといえる。
Google「Android」とは?
「Android」は携帯電話を動作させるのに必要なOS、ミドルウェア、ユーザーフレンドリーなインターフェイスとアプリケーションを取り揃えてまとめたソフトウェアスタックとして提供される。
「Android」を搭載した携帯電話は、早くても2008年の後半に発売される予定。
「Android」は、Apache v2ライセンスのもとで無料のオープンソースとして配布される。商業化しやすく、Androidを採用した企業が開発したソフトウェアは Open Handset Allianceに提供する必要はない。
つまり、企業は独自の機能をAndroidに付け加えて出荷することができる。また、自由に機能を除去することもできる。
「Android」を開発しているのはGoogleだが、 Gmailの代わりにHotmailを使えるようにしたり、「Android」からさらに完全にオリジナルかつ他社には分からないプラットフォームをキャリアが提供することも可能だという。
Googleの携帯電話向けプラットフォーム「Android」早ければ2008年の後半のまとめ
以下にニュースの記事をまとめる。
●開発者向けアーリーアクセス版が11月12日にSDKとして公開。
●アライアンスにはNTTドコモやKDDIも参加
●日本の携帯電話キャリアから参加するのは、NTTドコモとKDDI。海外からはChina Mobile、Sprint Nextel、Telecom Italia、Telefonica、T-Mobile。
参加メーカーはAplix、Intel、Motorola、Nvidia、 Qualcomm、Samsung、LG、Texas Instrumentsなど。
その他の有力な参加企業は、米eBay、Nuance、SiRFなど。
●参加していない企業は、Nokiaや、Sony Ericsson、Verizon、AT&T、Vodafone、Orange。
●Google が携帯電話プラットフォームを開発した理由は、現在携帯電話の利用者が世界中に30億人近くおり、携帯電話が最もパーソナルでユビキタスな通信デバイスとなったこと。
●Googleは2007年、携帯電話のハードウェアに関連する特許を取得。
●結果的にGoogleは2002年頃から携帯電話のハードウェアの研究にもリソースを割いていたと推測される。
「Android」を語るric Schmidt氏とAndy Rubin氏
Googleの会長兼CEOであるEric Schmidt氏は、
今日の発表は、これまで報道機関が過去数週間にわたって臆測していた単なる1台のGoogle Phoneよりはるかに野心的だ。我々のビジョンは、今日ベールを脱いだこの強力なプラットフォームが、何千もの異なるモデルの携帯電話を動かすことになるということだ
とコメント。
このプロジェクトを推進したGoogleモバイルプラットフォームディレクターであるAndy Rubin氏は、
我々はユーザーがどこにいようと情報を提供するというGoogleの目標を進める上で、Android が戦略の重要な部分を担うと見ている
とコメント。(Google公式ブログより)
Rubin氏は、PDAとメールなどを組み合わせた携帯コミュニケーションデバイス「Danger」を開発していたDangerの共同創業者。また、テレビインターネット機器「WebTV」の共同創業者でもある。
過去には、Appleや革新的なユーザーインターフェイスで知られたGeneral Magicに在籍したこともある。その後、携帯電話に関連する技術を開発するAndroidを設立し、2005年に同社がGoogleに買収される。
Googleが携帯電話向けプラットフォーム「Android」を発表NTTドコモやKDDIもアライアンスに参加(Impress Watch) - Yahoo!ニュース