女性に多いといわれている片頭痛。その片頭痛の種類・見分け方・原因・予防法・対処法についてまとめています。
頭痛の種類
頭痛にも様々な種類があるため、片頭痛と始めから決め付けてしまわず、見極めていくことが大切です。頭痛の多くは「急性頭痛」か「慢性頭痛」かに分けることができます。わかりやすい見分け方は、検査では異常がないものの痛みが続くものが「慢性頭痛」と考えてよいでしょう。
片頭痛の見分け方とは?
片頭痛も慢性頭痛1つです。強い痛みと日常生活においても支障をきたす頭痛として知られています。さらに片頭痛と他の代表的な慢性頭痛とでいくつかの項目により見分けることができます。片頭痛といっても頭の両側が痛む場合や、また他の頭痛でも片方だけが痛む場合があります。したがって、痛む位置だけでは判断できません。
しかし、その中でも見分ける方法がいくつかあります。その一つとして、お風呂に入った時、やお酒を飲んだ時、運動をした時など血管が広がるような行動をした時に頭痛の痛みが軽くなる場合は「緊張型頭痛」、ひどくなるなら片頭痛と考えることができます。
片頭痛の原因とは?
片頭痛が起こる原因は複雑です。何かのきっかけで、脳内のセロトニンという物質が大量に放出され、脳の血管が収縮した後、急に広がります。この血管の拡張による痛み、また血管を取り囲む三叉神経への刺激も痛みとなり、片頭痛が起こるといわれています。
女性に片頭痛が多いのはなぜ?
ストレスや月経は、脳の血管の拡張やセロトニンの放出のきっかけになります。片頭痛が女性に多いといわれる原因は、月経周期にともなう女性ホルモンの増減がセロトニンの放出を刺激し、その結果、血管を拡張すると考えられています。更年期が終わると痛みがなくなったり、痛みが楽になることが多いようです。
片頭痛の予防法・対処法とは?
普段の生活でできる片頭痛の予防法は以下の3点です。
○食事を規則的でバランスのよいものにする
・朝食は必ずとり、3度の食事も欠かさないようにします。
・レバーやうなぎ、納豆、牛乳などのビタミンB2、ひじき、わかめ、大豆、ごま、アーモンド、ホウレン草などに含まれるマグネシウムを摂取する。
○適度な睡眠
・寝すぎも寝不足もよくありません。
○頭痛が誘発する原因を避ける
・人ごみや騒音、ストレス、強い光、食物(チーズ、チョコレート、ワインなど)を避けるようにします。
片頭痛が痛む時の対処法として、こめかみの部分(動脈)を圧迫し、冷やします。刺激を避け、部屋を暗くして休養する方法があります。頭痛の痛みを我慢したり、体を動かすことにより片頭痛に適していない対処法をするのは逆効果なので注意が必要です。
周りの人の協力
片頭痛はもちろん、頭痛の痛みは他の人にはわかってもらえないことがほとんどです。さらに、日本人は、「痛みは我慢するもの」という考え方があるため、たとえいたいとわかってあげても、「頑張れ!!」といって励ますことも少なくありません。また、小学生の頭痛のケースでは、片頭痛とわかってもらえないがために、学校へ行きたくない為に朝、痛がっているのではないか?といった誤解もあったようです。
周りの人は本人の痛みを理解し、和らげる方法を聞き、それに協力することが重要です。
片頭痛の薬、鎮痛薬の注意点とは?
偏頭痛だからといって、市販の鎮痛薬を服用するにも注意が必要です。市販の鎮痛薬を使用する場合は、1ヶ月に10回以内にする必要があるといわれています。鎮痛薬をあまり長く飲み続けると頭痛が起こりやすくなり、さらに鎮痛薬の服用が増加するという悪循環になる可能性があるからです。
市販の鎮痛薬にはカフェインが入っています。これは、コーヒーも同様で、頭が痛い時に飲むと痛みが和らぎますが、あまり頼らないことが賢明です。